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2015.04.22
和食をもっと身近な存在に!新生「和食会議」今年1年の活動内容は?
今年の4月より、「任意団体 和食文化の保護・継承国民会議」が「一般社団法人 和食文化国民会議」(以下和食会議)に生まれ変わりました。その事業計画を発表する会見が、4月20日(月)、農林水産省にて行われ、会長の熊倉功夫氏と、主な3つの活動を支える部会長、江原絢子氏、伏木亨氏、村田吉弘氏の3名が出席。今年度、和食をどのように広めるのか、和食会議の活動予定内容をレポートします!

和食会議
(左から、村田吉弘氏、熊倉功夫氏、伏木亨氏、江原絢子氏)

冒頭では、熊倉会長が、「最近和食は何なのかわかりづらいという話をよく聞きます。和食とは何か、その定義を定め、きちんと説明・継承していく必要がある」と語りました。

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世界では、2013年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録され、人気が高まっている和食だが、国内の和食人口は減っていると言います。熊倉会長は、そんな中、食の多様化により、「和食の定義」というのが曖昧になっていることを問題視。普段私たちは和食に触れているにも関わらず、定義が曖昧であるため、食べていることに気づきにくいのだそうです。

そのため、熊倉会長は、「和食会議が2015年4月より、正式に任意団体から一般社団法人となり、無形文化遺産である和食を広める公的な機関として活動をはじめたが、和食の定義を明確にすることが初年度の重要な活動なる」と語りました。


さらに、和食会議では、下記の3つの部会を掲げており、それぞれの部会長より事業計画の発表を行いました。

1.調査・研究部会
2.普及・啓発部会
3.技・知恵部会


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「調査・研究部会」の部会長、江原氏からは、和食に関する国民意識の調査を行うことと、和食ブックレット・ハンドブックを発行すること、さらには、ユネスコ無形文化遺産保護条約の趣旨に反する行為の防止に向けたモニタリングを行うことが発表されました。


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2つ目の「普及・啓発部会」部会は、食品のメーカーや、食に関する活動をしている人たちが集う部会。「生活者、生産者、食に関わる企業、料理人、研究者などの部会員向けの普及・啓発」と「11月24日の和食の日や、11月の和食月間をきっかけにした普及・啓発」の2つを主な活動に掲げています。

部会長の伏木氏は、「部会員同士が交流し、理解し合うことが最初のスタート。具体的には、これまであまり接点が無かったメーカーと料理人のコラボレーションをし、国民にプロの料理人による和食の精神を伝えたい。」と語り、日本料理の味わいの中心である味、出汁を例に、家電メーカーなどに協力してもらい、コーヒーを淹れるくらい簡単に、本格的な出汁が作れないかなどの案も出ていると説明。さらに、各地域にある食の団体の連絡協議会を作り、有機的につなげたいと語りました。


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3つ目の「技・知恵部会」は、和食文化を維持・継承する仕組みを牽引する人や団体を揃え、活動を具現化する部会。
部会長の村田氏は、京都の老舗料亭「菊乃井」の当主であり、「全日本・食学会」団長兼、「日本料理アカデミー」の理事長。「日本中の料理人に動いてもらって、和食の日には、全国の子供たちに出汁を味わって欲しい。京都では和食給食になったが、日本中に和食給食を広めていきたい。幼稚園や保育園の児童については味覚教育を行いたい。」と語りました。

さらに、郷土食については、「日本の国土は北から南に長く、それぞれの特徴ある野菜がある。それらの野菜が無くなれば、郷土料理が衰退する。それらの野菜を復活させ、調理法を発掘したい」と語りました。

すでに「復活させよう京の伝統野菜」という活動が功を奏し、京野菜が海外にも普及しているという成功事例もあります。そういった活動を例に、今度は日本全国のブランド野菜を国内外に広めて欲しいものです。


一般社団法人になり、公的機関としての活動をはじめた和食会議。世界の和食ブームを追い風に、今年1年、国内にも、もっと和食が浸透していくことを願うばかりです。
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