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2015.07.06
日本酒表示ルール改訂で国内の日本酒製造にも影響が?
タグ雑学
日本酒は、ブームによって国外でも作られるようになりましたが、つい先日、それを受けて日本酒の定義が変わるというニュースがありましたね。国税庁が「日本酒」の新しい表示ルールを発表し、話題になっています。賛否両論、様々な意見が飛び交っているようですが、表示ルールの変更は、どんな影響を及ぼすのか調べてみました。
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新しい「日本酒」の定義

現在、日本酒は「清酒の製法品質表示基準」により、表示が規制されています。純米酒、吟醸酒、本醸造酒など、精米歩合やアルコール添加により定められている表示や、原料米の品種名、清酒の産地名の表示まで、細かくルールが設けられており、消費者が日本酒を選ぶ際の基準となっています。
今回は新たに、国産原料で、日本国内で製造された清酒を「日本酒」とするルールが設けられます。

「日本酒」のブランド化とは?

現在、清酒では白山、焼酎では薩摩や琉球などが特定産地として表示ルールに厳しい基準が法律として定められ、ブランドを守る役割を担っています。 同様に世界の中での「日本」というくくりでのルールを設け、新たなブランド化をしようとの試みなのです。

世界で「日本酒」のルールが変わる!

「日本酒」「日本ワイン」の表示は、国内にと止まらず、WTO加盟国の中でルール付けされようとしています。 「ボルドーワイン」や「スコッチウイスキー」のように、世界中で「日本酒」をブランド化しようという狙いがあります。

外国産の日本酒の表示が変わる!

こちらのアメリカ産日本酒、「Japanese SAKE」の表記は今後使えなくなってしまいます。
こちらのアメリカ産日本酒のように、「Sake」のみならば、表記はOKです。このように、海外での醸造が増えている日本酒は「日本酒」とは呼べなくなります。

ブランド化に歓迎の声

ここ数年で増えている、外国産日本酒。国産と外国産の表示ルールを明確にすることで、「日本酒」というブランドを守れると、国内メーカーからは歓迎の声が。

外国産の日本酒はどうなるの?

一方、このルールにより、「日本酒」と表示できなくなってしまう商品が多数あるということで、戸惑いの声もあります。 せっかく世界で広まりつつある「日本酒」を今後何と呼べばいいのか。新名称の普及こそがブランド化への鍵なのかもしれません。

日本国内でも、一部「日本酒」と表示できなくなる商品が出てくる

日本のお米を使い、日本で醸造されているお酒の中でも、「日本酒」と表示できなくなるものがあります。
吟醸酒や特別醸造酒など、いわゆる「アル添」と呼ばれるお酒で外国産の醸造アルコールを添加しているものや、外国産の酵母を使用しているお酒も「日本酒」とは表示できなくなるということです。比較的手頃に飲めるアル添のお酒にも、優れたものがたくさんあり、そういった商品が「日本酒」と呼べなくなるのは寂しいという声から、そもそもそういった商品が今後どのように表示されるのかに戸惑いを感じている人もいるようです。

人気とブランドの継承の間で揺れる日本酒の表示ルール、今後の展開が気になる所です。
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