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2014.08.25
知ってますか?外国産「WAGYU」の存在、和牛ブランドが世界へ?
UPDATE:2017/1/4
世界中で品質が評価されている「和牛」ですが、今では日本産の牛肉だけでなく、外国産の「WAGYU」も広く出回り、人気を得ています。では、なぜ外国で日本の牛が育てられることになったのでしょうか。今回は世界に広まった「和牛」と「WAGYU」の違いについて紹介します。
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外国産の「WAGYU」

外国産の「WAGYU」とは、日本の「和牛」を由来とするもの。1991年の和牛精液輸出解禁に伴い、日本伝統の和牛の遺伝子が海を越え、海外での飼育が始まりました。
輸出解禁になった当時、畜産関係者の間では輸出しない方針を固めていましたが、北海道のある生産者が単独で輸出に踏み切りました。この決断は現在でも賛否両論あるようですが、和牛の美味しさを世界に知らしめたことは確かです。

「和牛」と「国産牛」の違い

「和牛」とは、昭和19(1944)年に認定されたもので、黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4種と、それらの交雑種(こうざつしゅ)を指します。一方、「国産牛」とは和牛以外の品種で、日本国内で3ヶ月以上肥育されたものです。
和牛の90%以上を占める「黒毛和種」も、もとをたどれば外国種との交配で作り出されたもの。“和牛=日本の在来種”というわけでは無いようです。血統というより、日本の生産者たちの工夫と努力こそが「和牛」たる所以と言えるでしょう。

オーストラリア産「WAGYU」の品質

2010年の口蹄疫(こうていえき)事件、2011年の原発事故などから、日本の「和牛」の輸出が止まり、アメリカやオーストラリア産の「WAGYU」がシェアを獲得したと言われています。以前は「WAGYU」という名は認められていても、その品質は本家「和牛」には遠く及ばなかったようです。
近年は海外の生産者も、「WAGYU」の血統に頼るばかりでなく、飼育に力を入れており、霜降りの度合いは日本の「和牛」にかなり近づいてきているようです。

「WAGYU」人気の背景

日本では“霜降り”、すなわち脂が乗っていることが“美味しそうな肉”の条件ですが、オーストラリアでは脂肪分の多い肉は避けられる傾向にあり、脂の乗った「WAGYU」が売れる環境ではなかったと言われています。
そんなオーストラリアで「WAGYU」が人気を獲得した背景には、大都市で“単身世帯”が増え、少量で満足感が得られる肉の需要が高まったことが一因として挙げられます。食の嗜好も一定ではないのですね。

外国産「WAGYU」の日本国内での表示

海外で「WAGYU」の生産が盛んということは、国産の「和牛」だと思って買っていたものが実は外国産の「WAGYU」を逆輸入したものだった、ということもあるのでしょうか。
日本の基準では、外国産の「WAGYU」は、その大元の品種や飼育環境がどうであれ、一括で「外国産牛」と表示されるようです。よって、日本では「和牛」と表示されている限り、「国産の和牛」ということになります。

「WAGYU」と「和牛」の違い

すでに世界で一定の地位を得ている外国産「WAGYU」ですが、日本の本家「和牛」とは明確な違いがあると言われています。
以前より品質を上げてきているとは言え、外国の「WAGYU」は低コストの放牧を基本とする大量生産であるのに対し、日本古来の「和牛」はきめ細やかな管理体制と厳格な格付け制度を備え、あくまでも品質にこだわっています。

シェアを拡大しつつある外国産「WAGYU」と、手間暇かけて品質にこだわる日本産「和牛」。どちらが好みかは人それぞれですが、二つの「わぎゅう」を食べ比べてみるのも面白そうですね。
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