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2015.09.13
香りが特徴的で薬味として人気のある和のハーブ
ハーブの語源は、ラテン語の「herba(ヘルバ)」。“草木”を意味し、「香草」「香味草」とも呼ばれるように、香りがあり食や暮らしに役立つ植物のこと。ローズマリーやミント、ラベンダー、カモミールなどが有名ですが、食べる“和のハーブ”といえばパッと思い浮かぶのが「シソ」でしょうか。
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アレルギーやむくみ、貧血、美肌、ダイエットにも効果のある「シソ」

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シソは日本人にとってなじみの深い和のハーブ。梅干しの色付けなどにも使われる「赤じそ」、冷奴やそうめんの薬味などによく使われる緑色の「青じそ」があります。“大葉”と呼ばれるのは青じそのことで、冷奴やそうめんの薬味としても大活躍。お刺身にも必ずといってよいほど添えられているので、目にすることがとっても多い和のハーブですよね。

最近では、ハーブのことを「メディカルハーブ」と呼び、その薬効が注目を浴びていますが、シソにも知れば知るほど驚くほどの効能があります。殺菌や解毒をはじめ、アレルギーや関節炎を軽減する作用や利尿、抗がん作用も。それ以外にも、貧血の予防や美肌、ダイエット、血液サラサラ効果などがあり、体内で悪さをする活性酸素を除去する働きまであります。

シソがお刺身に添えられているのは、単に香りや色どりというだけでなく、生で食べるものなので殺菌の意味やじんましんなどのアレルギーを起こさないようにという意味合いもあるんですね。

冷え性や月経痛など女性特有の症状に効果のある「よもぎ」

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和のハーブには、他にもよもぎ、みょうが、三つ葉、アサツキ、明日葉などがあります。シソもそうですが、やはり“香草”と呼ばれるだけあり、どれも香りが特徴的で薬効もかなりのもの。

例えば、よもぎといえば「よもぎ団子やよもぎ餅は好き!」という方は多いはず。

よもぎは古くから薬草として親しまれていた食材のひとつで、別名は「もちくさ(もちぐさ)」。血液循環を促進し、内臓機能を強化する作用があるため、冷え性や月経痛、肩こりなど女性特有の症状に効果が。他にも消化不良、食欲不振、利尿作用、リュウマチ、痔などにも力を発揮してくれる万能薬的な食材です。

肥満防止や便秘に効果がある「明日葉」、リラックス効果のある「三つ葉」

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明日葉もよもぎと同じく、とっても生命力の強いハーブ。「若い芽を摘んでも、明日にはまた芽を出す」ことからその名がつけられたのだとか。抗酸化力や免疫力を高める作用が強く、ガンや動脈硬化を予防し、肥満防止、便秘やむくみの解消、美肌づくりにも効果があります。

三つ葉は、香りとシャキシャキっとした独特の歯触りが特徴。その香りにはリラックス効果があり、高ぶった神経を鎮めてくれる作用も。肩こりや肌荒れ解消、高血圧が気になる方にもおすすめの食材です。

生ハーブは湿らせて密封容器に入れ立てて保存がポイント!

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こうして和のハーブの効能を聞くと、思っていたより効果があるんだと感じたのでは? 「そんなに効果があるなら、毎日でも食べなくちゃ!」と思った方もいるはず。

ただ、ハーブと称するものの多くは、薬味的に使われるため1度に使う量は比較的少なめ。大葉なども1束10枚単位で売られていることが多いのですが、気が付くと冷蔵庫の中でシナシナになっていた・・・なんてことはありませんか?

そこで最後に保存方法についてお伝えしておきます。 ハーブには生のフレッシュタイプと乾燥させたドライタイプがありますが、フレッシュタイプの保存ポイントは、「低温」「適度な湿度」「傷めない」の3つ。茎の切り口に湿らせたキッチンペーパーなどを巻き付け、密封容器に入れて野菜室へ。できれば立てた状態で入れること。

ちなみに、ハーブとスパイスの違いについて。国や専門家によっても異なり諸説ありますが、一般的には葉の部分を“ハーブ”、実の部分を“スパイス”と呼びます。なので、山椒の実はスパイスですが、山椒の若い葉にあたる木の芽はハーブとなるわけです。

薬膳アドバイザー/風土(FOOD)ライター 川端真弓