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2015.10.28
映画監督・石井かほりが語る日本酒の造り手を育む地域の風土や文化
日本酒の作り手である「杜氏」を追ったドキュメンタリー映画「一献の系譜」。 この映画の監督・石井かほりさんが語る「日本酒を育む風土」や、東海・北陸地方のさまざまな魅力を再発見するイベントに行ってきました。 ここで石井監督が映画撮影を通して感じた思いに迫ります。
和食lab

ドキュメンタリー映画「一献上の系譜」

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この映画は酒造りのプロ集団である「能登杜氏」の中でも吟醸酒の礎を築いた有名杜氏「能登杜氏四天王」が遺したものを追う、 現役トップの杜氏や若手杜氏の奮闘を描いたもの。 作品を通して日本酒造りにおける自然との関わり方を感じることができる映画です。
ちなみに、「一献(いっこん)」とは、一杯の盃・お酒を飲むの意味。 杜氏たちに受け継がれ続けている想いが一杯の盃にギュッと詰まっている様子が感じられるタイトルですね。
■映画上映情報
10/17(土)~10/30(金) 大阪府大阪市・シネ・リーブル梅田
11/7(土)~  愛知県名古屋市・伏見ミリオン座
11/21(土)~ 長野県長野市・シネマポイント
11/28(土)~ 富山県富山市・フォルツァ総曲輪
11/28(土)~ 山形県山形市・MOVIE ON やまがた
11/28(土)~12/4(金) 広島県広島市・広島サロンシネマ
順次公開予定 東京都渋谷区・アップリンク
順次公開予定 兵庫県神戸市・元町映画館

歴史と伝統、人のつながりを感じられる作品

時間をかけて杜氏の仕事、日本酒が出来上がっていく工程を追っているこの作品は、観た人が歴史と伝統に想いを馳せる作品になっているようです。
今後、東京での上映も予定されていますが、北陸へ行って酒造りの本場で観るのもよいかもしれません。

監督が語る自然と日本人との関わり方や心の在り方とは

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石井監督は、映画を作るにあたって「100年後の世界にとっても大事かどうか」を考えているそう。 人間ドラマとして、映画の歴史の中に大事だと思えるもの大切にしてます。
今回の作品については、「日本酒造りを追う中で日本人の考えなどを残すべきだと思った」と語っていただきました。 映画のさわり部分を拝見しましたが、杜氏の方々が技を伝えながら真摯に酒造りに向き合っている様子をじっくりと観ることのできる作品だという印象を受けました。
さらに監督は、酒造りは神事と関わりが深いものだと感じたそう。 能登の田んぼの神さまを祭る「アエノコト」という儀式を見た時に、日本人が大事にしてきたものを感じ取り、「祈らざるを得ない状況。食べなくては生きていけない」という感情を抱いたそうです。
撮影の中で倒れてしまったこともあったようですが、24時間体制の酒造りの厳しさ、繊細さを知ったとも話してくださいました。厳しい環境でも自分の目指しているものに向かっている姿、精神の崇高性を感じ取ったようです。 ぜひ、監督の感じ取ったものを映画で確認してみてくださいね。
今後は国境をも越える食というツールを通じて、異文化との交流を考えていきたいそうです。

映画「ひとにぎりの塩」

映画「一献の系譜」が製作させるきっかけになった「ひとにぎりの塩」は、能登半島の最北端でつくり続けられている「揚げ浜塩」の作業を追ったドキュメンタリー映画です。 技術開発が続く中で、今も続けられている塩づくりの様子は、守り継がれていく伝統について考えさせられるものがあります。
こちらは上映終了の作品ですが、イベントなどで上映されることがあるようです。ぜひ公式サイトでチェックをしてみてください。

能登を巡るツアーも開催

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石川県能登市では、12月5日(土)~6日(日)に「酒仕込み体験&アエノコト見学&温泉で酒談義 神さまが住む町、能都町満喫ツアー」を開催します。 寒仕込み中の酒蔵を訪ねて酒造り体験やユネスコ世界無形遺産のアエノコト見学のほか、蔵元と食談のできる貴重なツアーです。 ほかにも能登を知ることができるツアーが随時開催されているようですので、ぜひチェックしてみてください。

身近なようですが、実際には酒造りの詳細は知らない方が多いと思います。 この映画を通して日本の伝統のすばらしさ、日本酒の奥深さをぜひ感じ、日本酒をじっくり味わってみるのはいかがでしょう。
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