Topsankaku和食の名店・達人sankaku和食を楽しむ「普茶料理(ふち…
2016.07.04
和食を楽しむ「普茶料理(ふちゃりょうり)」を食べられる名店
肉や魚を使わない精進料理。手間暇かけて素材の味を活かした精進料理は、体に優しく見た目にも美しい料理です。 そんな精進料理の一流派「普茶料理(ふちゃりょうり)」についてと、実際に「普茶料理」を味わえるお店をご紹介します。
精進料理

そもそも精進料理って?

精進料理とは、仏教の教えに基づいて肉や魚を使わず、穀物や豆、野菜を使って作られる料理。 鎌倉時代に禅宗と共に中国から日本に伝えられ、独自の発展を遂げてきたそうです。
ヘルシーなだけでなく、肉や魚を使わなくても食べ応えのあるものになるよう工夫が凝らされているところも、精進料理の魅力の一つ。 長い歴史の中で生み出された知恵が詰まっています。

普茶料理とは「食を楽しむ」精進料理

精進料理は「永平寺流精進料理」と「普茶料理」の2つに分けられるといわれています。 永平寺流が食事も修行の一環とするのに対し、普茶料理は食事そのものを楽しむものなのだとか。
茶懐石の原型となった「永平寺流精進料理」と、“飲食平等”を趣旨とする「普茶料理」。 ひとくちに精進料理といっても、2つの流派は対照的な性格を持っているようです。
「普茶料理」という言葉にはあまり馴染みがないかも知れませんが、私たちが何気なく食べている“ごま豆腐”も元は「普茶料理」の一つだったのだとか。
専用の鍋でごまのペーストをひたすら混ぜ続ける作業は大変手間も今季もかかるもの。 禅寺ではそれも修行の一つとされていて、お客さまの接待のために作られるごちそうだったとのこと。

自由な気風の普茶料理「梵」

都内で「普茶料理」が楽しめるお店です。独自の料理法を研究し、季節の食材を使った普茶料理を提供しています。 健康志向の方、ベジタリアンの方にもオススメ。
お店情報
季節の野菜を使った料理の数々はとても手が込んでおり、ボリュームもたっぷりなので、野菜好きの方やベジタリアンの方にとても喜ばれているようです。特に野菜の天ぷらの揚げ加減が絶妙なのだとか。落ち着いた内装も一見の価値ありとのことです。

300年以上の歴史を持つ「閑臥庵(かんがあん)」

京都にある黄檗宗のお寺です。電話で予約(2名から)しておけば、静寂に包まれた山内で伝統の「普茶料理」を味わえます。
お店情報
「普茶料理」には薬膳料理と相通じるところがあり、「普茶料理」を食べていた黄檗宗の高僧は皆長生きだったそうです。 しかし、決して味気ないわけではなく、しっかり味がついていて満足感が得られるのだとか。 風流な庭を眺めながらお酒が飲めるバーもあるようです。

海外のベジタリアンも絶賛「銀杏庵」

京都の黄檗宗大本山萬福寺の境内にあるお店です。一度に40~50種もの野菜を使い、工夫の凝らされた「普茶料理」は実に彩り豊か。遠く海外から訪れる人もいるそうです。
お店情報
根菜などの切れ端を炒めて吉野葛でとろみをつけた「雲片」には、「何も無駄にしない」という禅の心が込められているそう。古い教えと現代的なセンスが融合し、多くの女性やベジタリアンから支持されているようです。秋には庭の樹齢100年を超す銀杏の木が色づき、落ち葉が黄色い絨毯のようになるのだとか。

長い歴史の中で受け継がれてきた精進料理の伝統。「普茶料理」を美味しく食べることは、命を食材としていただくということを改めて見つめ直す良い機会にもなるかもしれませんね。