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2014.12.17
深海魚入り鳥取「ばばちゃん鍋」がインパクトあり過ぎ!中国地方の鍋レシピ
ご当地鍋シリーズ、今回は中国編。濃厚なジャージー牛乳がおいしい岡山の蒜山鍋、もともと八方の敵を喰うゲン担ぎでタコが使われた広島の水軍鍋、深海魚を煮たてた鳥取のばばちゃん(ばばあ)鍋など、特に魚介を使ったユニークな鍋料理が満載です。その特徴とレシピを紹介します。
和食lab

濃厚なジャージー牛乳がおいしい岡山の「蒜山(ひるぜん)鍋」

日本最大のジャージー牛の牧場がある蒜山高原。蒜山鍋は、このジャージー牛の濃厚な牛乳と、肉を使った地元の郷土料理です。

八方の敵を喰うゲン担ぎでタコが使われた広島の「水軍鍋」

「水軍鍋」とは、室町時代から戦国時代にかけて瀬戸内海で活躍していた水上兵力の村上水軍が、出陣の前夜に、鍋を囲んで酒盛りを行っていたときに、八方の敵を喰うというゲン担ぎでタコをまるごと一匹入れたことを起源にした豪快な鍋料理。現在も、今風に食べやすく改良されて受け継がれています。

酒蔵の蔵人のまかない料理だった東広島の「美酒鍋」

西条に代表される、酒蔵の多い東広島の名物。もともとは蔵人のまかない料理だったという、塩とコショウとお酒だけで味付けしたシンプルな鍋料理です。あっさりした味付けなのは、酒造りの合間に食べても利き酒に影響が出ないようにしたためだとか。蔵人の別名「びしょ」に当て字をして、美酒と読ませるようになったそうです。

農機具から名づけられた島根県大田市の「へかやき」

島根県大田市では、牛肉や豚肉を使うのが「すき焼き」なら、魚を使ったものは「へかやき(へか鍋)」と呼びます。"へか"とは、農機具の犂(すき)の先の金属部分のことで、これを鍋代わりに使ったことから名前が付いたといわれています。

深海魚を煮たてた鳥取の「ばばちゃん(ばばあ)鍋」

飛び出した頬骨やぎょろりとした目などの風貌から、鳥取県で「ばばあ」と呼ばれる深海魚のタナカゲンゲ。見た目はよくないけれど身は淡泊でおいしいこの魚を使った鍋料理、地元では「ばばちゃん(ばばあ)鍋」という名称て愛されています。

中国地方といっても、瀬戸内海側の岡山や広島と、日本海側の島根、鳥取とは食文化に違いがありますが、鍋料理にもそれぞれの特色が反映されています。たとえば、日本有数の酒どころ東広島の日本酒を使った鍋や、日本海の海の幸をふんだんに取り入れた島根、鳥取の鍋。全国的な知名度はいまひとつですが、鳥取のばばちゃん鍋は、その名前のインパクトの強さから、日本テレビの「秘密のケンミンSHOW」で紹介された時は反響も大きかったとか。中国地方の知られざる鍋料理の発掘に、これからも期待しましょう。