Topsankaku和食の歴史・雑学sankaku一度は食べてみたい和の「珍味」
2014.11.07
一度は食べてみたい和の「珍味」
UPDATE:2016/10/31
日本の珍味は諸説ありますが、「うに」や“ボラ”などの卵巣から作られる「からすみ」、“ナマコ”の腸の塩辛「このわた」などが挙げられます。 しかし、日本には他にも珍しい食材が数多くあるのだとか。 そこで今回は、全国に存在する珍味を紹介します。
和食lab

新潟県の珍味「メダカの佃煮」

新潟の中越地方では、かつて“メダカ”を“うるめ”と呼び、冬場の貴重なたんぱく源としていたそうです。 雪が降る前の11月頃に田んぼや小川で“メダカ”を取り、各家庭で佃煮にしたり、みそ汁の具にしたりしていたのだとか。
昔は田んぼや小川で取れた“メダカ”も、今ではほとんど姿を消し、絶滅の危機に瀕しているのだとか。 そこで、絶滅危惧種の“黒メダカ”ではなく、“緋メダカ”という種類を養殖して食用にしているとのこと。 「メダカの佃煮」はほろ苦い風味が特徴で、お酒に良く合うそうです。

佐賀県の珍味「松浦漬」

佐賀県呼子町(よぶこちょう)の「松浦漬」は“日本珍味五種”の一つに数えられたこともある名産品。 “かぶら骨”と呼ばれる鯨(くじら)の上あごの軟骨を細かく刻み、“酒かす”に漬け込んで作るのだとか。
“酒かす”の甘味と軟骨のコリコリとした食感を楽しめるという「松浦漬」。 ご飯に乗せて食べても良し、日本酒や白ワインのおつまみにしても良しとのこと。 辛口の日本酒に合わせる時は、わさびを少量乗せるととても美味しくなるそうです。

鹿児島の珍味「カメノテ」

鹿児島県屋久島町の「カメノテ」は見た目が“亀の手”にそっくりですが、本物の亀の手ではなくエビやカニの仲間で、甲殻類の一種なのだとか。 屋久島では磯や浜辺の岩などでたくさん獲れるそうです。
スペインでは「カメノテ」のことを“ペルセべス”と呼び、高級食材として食べているのだとか。 磯の香りがする「カメノテ」は、シンプルに塩茹でにしたり、みそ汁の具にしたりして楽しむそうです。

秋田県の珍味「ブリコ」

秋田名物「ブリコ」は“ハタハタ”の卵から作られます。 粒が大きくて皮が分厚い「ブリコ」は、噛み応えがしっかりしていて、濃厚な味わいなのだとか。
“ハタハタ”の卵が「ブリコ」と呼ばれるようになった由来は、江戸時代まで遡るようです。 常陸(現茨城県)をおさめていた戦国大名の佐竹氏は、正月に毎年“ブリ”を食べていたとのこと。 しかし、関ヶ原の戦の後、秋田へ国替えになって“ブリ”を食べることが出来なくなり、“ハタハタ”で代用するしかなくなったため、故郷を偲んで“ハタハタの卵”を「ブリコ」と呼ぶようにしたのだとか。

大分県の珍味「からし椎茸」

「からし椎茸」は山の幸に恵まれる大分県伝統の珍味。 ピリッとした辛さとほどよい甘さが口の中に広がるそうです。 観光客に人気の景勝地“耶馬渓(やばけい)”では、商店街の全ての店で「からし椎茸」を出しており、店ごとの味の違いを名物にしようとしているのだとか。
「からし椎茸」はご飯が何杯でも食べられそうなほど美味しく、お酒にもよく合うそうです。 また、材料さえあれば家でも簡単に作れるとのこと。
情報技術が発達して日本全国のご当地グルメが広く知られるようになっても、ごく一部の地域だけで食べられている珍味はまだまだ残っています。 各地方におもむいた際には、新たな珍味の世界を開拓してみるのも良いかも知れません。