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2014.12.18
実践できる!魯山人の鍋にまつわるエピソード
書画家、陶芸家であり、名うての美食家で、自ら料理もした北大路魯山人。著作では食に関する独自の考察を多く残しています。その中から、忘年会での小ネタにもなる、鍋料理に関するエピソードをまとめました。
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砂糖を入れない「すき焼き」

食通の間では知られていても、実践している人は見たことがないといわれる魯山人スタイルのすき焼きの食べ方です。

材料は牛肉と長ネギだけの秘伝の「ネギすき焼き」

こちらも魯山人の考案した、ネギが主体のすき焼きです。

中国から伝わった「常夜鍋」

魯山人の著書には「宵夜鍋」と表記され、「中国から伝わった」と書いています。日本ではいつの間にか「宵」が「常」に変わって広まったのではないかといわれている鍋料理です。基本は、豚肉とほうれん草を水と酒で煮て、醤油かポン酢で食べるというシンプルなもの。

ワサビでいただく「鴨鍋」

魯山人は、鴨にはワサビが合うと主張して、パリの「トゥールダルジャン」を訪れたときも、名物の鴨のローストを、オレンジソースではなく、持参したわさび醤油で食べたというエピソードがあるほど。この鴨鍋もワサビでいただきます。

「寄せなべ」よりも「楽しみなべ」

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魯山人自身の鍋料理の考察。食についての彼の美学がうかがえます。「材料を盛るのは、深鉢(ふかばち)にこんもりと盛るのがよろしい」とも。

京都生まれの魯山人は、料理も関東より上方の味になじみ、パリの「トゥールダルジャン」で名物の鴨のオレンジソースを拒否して持参したわさび醤油を使ったというエピソードにも見られるように、好みがかなりはっきりしていた美食家だったことがうかがえます。レシピも、常夜鍋のように多くの人に愛されているものから、幻に近い砂糖なしのすき焼きまで両極端。しかし、だからこそ、その個性で今に名を残しているのでしょう。この秋冬は魯山人の鍋料理を囲んで温まってみては?
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