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2014.08.13
行事食から生まれた和の伝統料理「いとこ煮」レシピ
UPDATE:2016/9/21
かぼちゃなどの野菜と「あずき」の煮ものを「いとこ煮」と呼ぶようになった理由を知っていますか? その名前の由来と基本の作り方、日本各地で食べられている個性的な「いとこ煮」のレシピを紹介します。
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「いとこ煮」とは?

「いとこ煮」とは、「あずき」と野菜を煮た料理。お供え物を集めて煮て食べた行事食が始まりだと言われており、固い材料から順番に煮ていくそうです。 その「おいおい」、「めいめい」煮る様子から、「甥」と「姪」にかけて「いとこ煮」と呼ばれるようになったのだとか。
他にも由来はいくつかあるようで、「あずき」と「かぼちゃ」や「さつまいも」など、似たような食材を一緒に煮ることから「いとこ煮」と呼ばれるようになったとも言われているようです。

いとこ煮の基本「かぼちゃのいとこ煮」

似たもの同士で作る「かぼちゃ」と「あずき」を使った「いとこ煮」。「あずき」のゆで汁も調理に使うので、捨てずにとっておくそうです。
茹でた「あずき」は冷凍保存も可能なんだとか。作り置きしておくと便利ですね。蒸した「あずき」を使う場合には、だし汁をカップ1にして作ると良いそうです。

ゆであずきを使って時短調理「かぼちゃのいとこ煮」

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「あずき」を煮るのは時間がかかるもの。 調理時間を短くしたい場合には「ゆであずき」を使うと簡単に作ることができるそうです。
このレシピでは「かぼちゃ」のゆで汁を使って「ゆであずき」を煮るのがポイント。 「かぼちゃ」と「あずき」を別々に煮て盛り付けるので、見た目が美しく仕上がります。

新潟県の「れんこんのいとこ煮」

新潟県では法事の際などに「れんこん」を使った「いとこ煮」を作るそうです。 昔は塩あずきを使っていたようですが、現在は甘く煮るとのこと。
焦がさないように弱火にして鍋をゆすりながら、ゆっくり煮るようにすると◎ 水気がなくなるまでしっかりと煮ましょう。

富山県の「根菜とあずきのいとこ煮」

富山県の「いとこ煮」は、根菜とあずきを煮たものを食べるそうです。食材として使われる「大根」や「にんじん」、「ごぼう」などが、“いとこ”のような関係だからその名が付けられたとか。
富山県南砺市では「いとこ煮」は郷土料理として知られており、「ごぼう」は杖、「油揚げ」は袈裟(けさ)を連想したものなのだとか。

山形県の「あずきともち米のいとこ煮」

山形県の庄内地方では「あずき」と「もち米」を使った和菓子のような「いとこ煮」が食べられているとのこと。 前日の夜から「もち米」の下ごしらえをしておくと良いそうです。
水に浸した「もち米」の上に柔らかく茹でた「あずき」を加えたらじっくりと煮るのがポイント。 煮あがるまで「もち米」と「あずき」を混ぜるのはNGなのだとか。 一度火を止めて少し冷ましてから砂糖と塩を入れるようにすると良いとのこと。

【番外編】いとこ煮ピザ

「いとこ煮」が余ったらピザ生地の上にのせてアレンジしてみるのも◎ ピザ生地は厚めにするとパンのような食べごたえになってオススメなのだとか。
「かぼちゃ」と「あずき」にカマンベールチーズが加わるだけで味わいに変化が出そうですね。 子どもたちも喜んで食べてくれるかも。
「いとこ煮」と聞くと「かぼちゃ」を使ったものを思い浮かべることが多いですが、地域によって使う野菜は様々のようです。 「れんこん」や「ごぼう」などを使った「いとこ煮」を作って食べてみるのはいかがでしょう。