Topsankaku和食の基本sankaku一目置かれる和食の雑学「本膳…
2015.02.16
一目置かれる和食の雑学「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違い
会席料理、懐石料理、本膳料理。それぞれどういう料理かが分かると、和食の伝統的なスタイルが理解できます。この機会に学んでおきましょう!
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間違えられやすい日本料理

正式な日本料理には会席料理・懐石料理・本膳料理の3種類があります。
これらはそれぞれルーツが異なりますが、いずれもフォーマルな料理形式です。
特に会席料理と懐石料理は現代もよく耳にしますが、読み方が同じことから混同されやすい料理形式でもあります。
考える

会席料理

和食の中で最も正式な本膳料理が廃れてしまった近代、本膳料理に代わって正式な和食として台頭したのがこの会席料理です。すなわち、本膳料理の流れを組んでおり、酒を楽しむような席(宴会)で振る舞われる、現代において最もメジャーかつ正式な和食の形態ということになります。
和食lab
会席料理は一汁三菜を基本とし、お通しや様々な肴が加えられ、最後にご飯が出るという流れになっています。
お酒の席や旅館などの食事は基本的にこの会席料理です。
旅館

懐石料理

懐石料理はお茶会の前にお腹を満たすために供されていた料理です。
そのため、元々は満腹にならない程度のささやかな食事でしたが、現代では豪華な食事へと変化しています。
茶会へ出席しているお客様への料理であるので、「温かいものは温かいうちに」「冷たいものは冷たいまま」料理が供されるなど、随所に「おもてなしの心」が活きています。
また、会席料理ではご飯が供されるタイミングが最後であるのに対し、懐石料理では初めに提供されます。
懐石

本膳料理

本膳料理は、最も豪華且つ儀礼的な日本の伝統的料理形式です。
しかしその作法の厳しさや食べ方の複雑さから、現代に至るまでに廃れてしまい、簡略化された会席料理が主流となりました。
料理形式は元々本饗の膳、二の饗の膳、三の饗の膳からなりましたが、現代にわずかに残る本膳料理は一汁三菜、二汁五菜、三汁七菜などの種類があります。
本膳料理
現代では正式な本膳料理を目にすることはほとんどありませんが、三々九度や引き出物などに名残が見られます。
本膳料理

料理形式とマナー

懐石料理や会席料理は特別な作法が必要な席ではありません。一般的な和食のマナーを守っていればよいでしょう。
ただし、「手に取った時に器やお皿を傷つけないよう、手元に宝飾品をつけない」、「繊細な香りを侵さないよう、香りの強い香水をつけない」などの配慮が必要です。
会席料理・懐石料理・本膳料理の中で最も作法が厳しいのは本膳料理です。
現代でマナー違反と言われる不作法と共通する点もいくつかありますが、料理を食べる順番など細かい決まりがたくさんあります。
最も特徴的なものは「食事中の談笑は禁止」というもので、会席料理や懐石料理のような「客をもてなす料理」とは一線を画します。
本膳マナー
このように、本膳料理・会席料理・懐石料理にはルーツや元の食事形態の意味にいくつか違いがあります。
しかし現代では、お店によっては厳密な区別がなされておらず、単純に「正式な和食」として「懐石料理」「会席料理」と謳っている場合があります。
実際にこのような席につく場合は、細かな違いはさておいて、「基本的なマナーを守りつつ楽しく食事をする」ことを大切にしたいものです。